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(中央公論新社・2200円)
米国の大統領やホワイトハウススタッフらを警護するシークレットサービス。映画にも登場する職業だが、仕事の内容が内部にいた人間によって語られるのは珍しい。
電線保安員だった著者は1962年から85年まで在籍し、幹部に上り詰めた。「世界で最も狙われる人物」らを警護するのは、常に「死」を意識することだった。
63年11月のケネディ大統領暗殺事件は、全ての警護官に敗北感を埋め込む象徴的記憶となった。「何百万人の投票を無効にする銃弾を許すことはできない」との思いを抱く中で起きたのが、81年3月にレーガン大統領がワシントンのヒルトンホテル前で狙撃された事件である。
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