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緊急現地報告「割れる米国」

トランプ共和党が狙い撃ち 分断される自給自足集団「アーミッシュ」

ピザ屋でアイスクリームを食べるアーミッシュの子どもたち=米中西部オハイオ州フレドリックスバーグで2020年10月16日、國枝すみれ撮影

 現代テクノロジーを拒否して、自給自足の生活を送る「アーミッシュ」という集団をご存じだろうか。米オハイオ州やペンシルベニア州、カナダの一部に住み、移民当時の暮らしぶりを守り続けている人たちだ。彼らは伝統的に大統領選挙で投票してこなかったが、9月下旬、中西部オハイオ州フレドリックスバーグのトランプ支持のパレードで、トランプ支持の旗をつけたアーミッシュの馬車が走ったという。一体、何が起きたのか。アーミッシュが暮らす村を訪ねた。【米中西部オハイオ州フレドリックスバーグで國枝すみれ】

「かつてないほど政治意識が高まっている」

 アーミッシュの村はすぐにそれと分かる。バギーとよばれる黒い小さな馬車が走り、洗濯物が庭に干してある。アーミッシュはドイツから移民した18世紀当時の生活様式を守り、車を運転せず、乾燥機を使わない。女性は黒いワンピースに白いベールをかぶり、男性は麦わら帽子にひげを伸ばしている。連邦政府の介入や圧力をできるだけ避けるため公的な電力網を利用せず、独自の言語や学校、教会を持つ。ハリソン・フォード主演の映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」を思い出す。

 16年ぶりに訪れたホームズ郡のアーミッシュのコミュニティーは様変わりしていた。2004年当時は、「家族の…

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國枝すみれ

1991年入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、西部本社福岡総局で警察担当記者、ロサンゼルス支局、メキシコ支局、ニューヨーク特派員を経て、2019年10月から統合デジタル取材センター。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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