特集

2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

特集一覧

緊急現地報告「割れる米国」

トランプ共和党が狙い撃ち 分断される自給自足集団「アーミッシュ」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
ピザ屋でアイスクリームを食べるアーミッシュの子どもたち=米中西部オハイオ州フレドリックスバーグで2020年10月16日、國枝すみれ撮影
ピザ屋でアイスクリームを食べるアーミッシュの子どもたち=米中西部オハイオ州フレドリックスバーグで2020年10月16日、國枝すみれ撮影

 現代テクノロジーを拒否して、自給自足の生活を送る「アーミッシュ」という集団をご存じだろうか。米オハイオ州やペンシルベニア州、カナダの一部に住み、移民当時の暮らしぶりを守り続けている人たちだ。彼らは伝統的に大統領選挙で投票してこなかったが、9月下旬、中西部オハイオ州フレドリックスバーグのトランプ支持のパレードで、トランプ支持の旗をつけたアーミッシュの馬車が走ったという。一体、何が起きたのか。アーミッシュが暮らす村を訪ねた。【米中西部オハイオ州フレドリックスバーグで國枝すみれ】

「かつてないほど政治意識が高まっている」

 アーミッシュの村はすぐにそれと分かる。バギーとよばれる黒い小さな馬車が走り、洗濯物が庭に干してある。アーミッシュはドイツから移民した18世紀当時の生活様式を守り、車を運転せず、乾燥機を使わない。女性は黒いワンピースに白いベールをかぶり、男性は麦わら帽子にひげを伸ばしている。連邦政府の介入や圧力をできるだけ避けるため公的な電力網を利用せず、独自の言語や学校、教会を持つ。ハリソン・フォード主演の映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」を思い出す。

 16年ぶりに訪れたホームズ郡のアーミッシュのコミュニティーは様変わりしていた。2004年当時は、「家族の…

この記事は有料記事です。

残り2661文字(全文3195文字)

【2020米大統領選】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集