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#排除する政治~学術会議問題を考える

学術会議への関心は「新政権のツッコミどころだから」 投稿炎上、西田亮介氏の真意は

西田亮介・東工大准教授=東京都内で、五味香織撮影

 <なんで、いま、みんな日本学術会議に関心を持っているの? 新政権のツッコミどころだからというだけでしょう> 菅義偉首相による日本学術会議新会員の任命拒否が議論を呼ぶ中、ツイッターで「炎上」した投稿がある。発信したのは、政治と情報発信を研究する社会学者の西田亮介・東京工業大准教授(37)。あえて挑発的なメッセージを投げかけた狙いは何なのか。【五味香織/統合デジタル取材センター】

 ――任命拒否の報道を受けて何を思いましたか。

 ◆なぜそんな面倒なことをしたのかな、と疑問を持ちました。新政権が発足して1カ月もたたない時でもあり、なぜハレーションが起きると分かりきっている問題に手をつけるのかなと思いました。

 それゆえ、ハレーションが起きることを見込んでいたのではないかと思っています。前政権は過去の会員補充人事でも任命拒否に近いことをしていて、菅首相は当時の官房長官でした。いわば確信犯だと思います。

 ――拒否された6人の顔ぶれはどう見ますか。

 ◆専門分野も異なり、前政権の重要政策に反対したということしか共通点がありません。政権側にいくら理由を聞いても「排除するためだ」などと言うはずはありませんが、その方針を隠す気はなく、我々が分かるようにやっているのでしょう。とにかく注目を集めたいのだろうと感じました。

 ――どこに問題があると考えていますか。

 ◆まず、手続き上の懸念です。学問の独立は成熟した自由民主主義国における大原則であり、品格といってもよいでしょう。政治が圧力をかけるのは道徳的にはもちろん好ましくない。仮に日本学術会議の実態がいいかげんなものだったとしても、変えたいのであれば学者コミュニティーと対話を重ねて自律的な変革を求め、法律を改正するのが筋です。しかし、その筋を通さないと決めているような振る舞いを見せる政権に対し、「筋を通していない」とだけ声高に言っても仕方がないことです。批判を織り込んでいるとみる以外、理屈が立たないわけですから。

 政権は、最終的に違憲にはならないと考えているのではないでしょうか。訴訟にならないか、仮になったとしても違憲とまでは言えないという解釈で落ち着くのではないか。あるいは違憲と判断されたとしても、決着が付くまで時間がかかるので、結論が出た時に学術会議の組織が縮小あるいは解体されてしまっていたら、任命し直しても有名無実でしょう。それで十分と見ているのではないでしょうか。

 ――任命拒否が表面化した数日後、西田さんがツイッターで投稿した以下のメッセージが物議を醸しています。

 <なんで、いま、みんな日本学術会議に関心を持っているの? 新政権のツッコミどころだからというだけでしょう。もともとほとんど関係ないうえに興味もなかったじゃない。ぼくだってそうで、たぶん1、2回ほど部会のシンポジウムかなにかで話したことあるけれど、はっきり言えば関係ない。>

 これは、どんな意図で発信したのでしょうか。

 ◆世の中を刺激する表現ではありますが…

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五味香織

1998年入社。岐阜支局、中部報道センター、東京社会部、くらし医療部などを経て2020年4月から統合デジタル取材センター。妊娠・出産や子育てをめぐる課題、「生きづらさ」を抱える人たちを中心に取材している。性同一性障害や性分化疾患の>人たちを追ったキャンペーン報道「境界を生きる」、不妊や不育、出生前診断をテーマにした長期連載「こうのとり追って」取材班(いずれも毎日新聞出版より書籍化)。

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