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<くらしナビ ライフスタイル>
楽器の演奏はスポーツのような体力を必要としないこともあり、超高齢化社会の中、シニア世代で音楽教室に通う人も増えた。中でも、ピアノは安定した人気という。西田敏行さんのヒット曲「もしもピアノが弾けたなら」ではないが、人生の後半戦でそんな夢をかなえた人もいる。
約60年の歴史があり、都内で音楽教室を運営する「一音会ミュージックスクール」(東京都豊島区)は、シニアレッスンにも力を入れ60代以上の生徒は珍しくない。幼少期に習った人が多いが、子どものレッスンに付き添ううちに習い始めた人や全くの初心者も。江口彩子校長(51)は「ピアノは幾つで始めても必ず上達します。1日10~15分でも確実に上手になります」と語る。
ピアノコースの最高齢生徒は杉並区の会社役員、栗田瑞夫さん(87)。「生徒さんは皆、若々しい。難しい曲に果敢に挑む人は元気です」と江口校長が語る通り、栗田さんはユーモアを交えておしゃべりするなど、はつらつとしている。ピアノの前に座ると、大好きというベートーベンの「熱情第2楽章」、「月光」をほとんど楽譜を見ずに、なめらかな指遣いで情感たっぷりに弾いてくれた。
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