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美容院予約の女子大生 なぜ姿を消したのか 座間9人殺害 10月21日公判詳報

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東京地裁立川支部=東京都立川市緑町で2020年10月12日午後0時30分、林田奈々撮影
東京地裁立川支部=東京都立川市緑町で2020年10月12日午後0時30分、林田奈々撮影

 神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判は10月21日、東京地裁立川支部で10回目の公判を迎えた。この日は4人目の被害者とされる埼玉県所沢市の女子大生(当時19歳)の事件の審理が始まった。真面目な性格だった女子大生はなぜ、被告の元に向かってしまったのか。

部屋に着き「30分ないくらいで事件を」

<東京地裁立川支部101号法廷>

 この日も被告人質問が行われた。白石被告は明るい黄緑色の作業着姿。17年9月16日午前0時半ごろ、被告のアパートの最寄り駅、座間市の小田急線相武台前駅で、女子大生と合流した場面について検察官が尋ねた。

検察官「1人で合流した?」

被告「はい。駅の改札前付近で女性に近づきました」

 被告はこれまでの3人の被害者とは、合流後も少し離れたまま無料通信アプリ「LINE(ライン)」でやりとりしながら歩くなど、すぐに近づくことはしなかったという。手口の変化が語られていく。

被告「これまで3人殺したのに警察の調べもなくて、心に油断が生まれていました」

 検察側の冒頭陳述によると、被告はこれまでの3人の被害者には、失踪を装うために携帯電話や所持品を捨てるように指示していたが、この日以降、そのような指示はやめたのだという。

検察官「合流した後は?」

被告「アパートに2人で行きました。無口な人でした。職業くらいしか聞けませんでした」

 未明の密室。

検察官「お金は引っ張れそうだと思いましたか」

被告「引っ張れなさそうだと思いました。口ぶりや雰囲気から収入がなさそうだと」

 これまでと違って、被告は行動を起こすことが早かったようだ。

検察官「まず何をしたか」

被告「悩みを聞きながら酒…

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