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寄稿

追悼・デヴィッド・グレーバーさん 「もう一つの世界」確信=酒井隆史(大阪府立大教授・社会思想)

デヴィッド・グレーバー アメリカ 人類学者 エール大準教授=2006年11月5日、東京・青山ブックセンター本店にて、鈴木英生写す

 「もう一つの世界は可能だ」という言葉がある。1990年代後半から2000年代にかけて世界的に展開した「グローバル・ジャスティス運動」のスローガンである。

 その時、世界では、巨大企業や金融、先進諸国の政府が結託して、途上国に膨大な負債を押しつけ、融資や返済の緩和の条件として、社会保障や医療教育予算の削減、貿易の自由化、国内の規制緩和を要求していた。もちろん犠牲になるのはその国の特に弱い立場にある人である。のみならず先進国内でも同じことが進んでいた。これが冷戦終結後、束(つか)の間の平和の幻想が覚めたあとの冷厳な現実だった。

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