秋季高校野球
秋季関東地区高校野球大会 鹿島学園、初勝利ならず 専大松戸に敗れ /茨城
毎日新聞
2020/10/26 地方版
781文字
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
第73回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は25日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムなどで1回戦4試合があった。鹿島学園(茨城1位)は専大松戸(千葉3位)に0―8で敗れ、関東大会初勝利はかなわなかった。27日は常総学院(茨城2位)が木更津総合(千葉1位)と対決する。【長屋美乃里】
打線が振るわず
<ZOZOマリンスタジアム>
▽1回戦
専大松戸
010000034=8
000000000=0
鹿島学園
専大松戸が試合の流れを放さなかった。二回に苅部の犠飛で先制すると、八回は失策に乗じるなどして3点を追加、九回にも4連打で4得点を挙げる猛攻を見せた。鹿島学園は専大松戸の先発・深沢を前に打線が沈黙した。
■ズーム
「一球一球、丁寧に」実感 鹿島学園・藪野哲也投手(2年)
「会場にのまれた。勢いで投げてしまった」と、うなだれた。初出場の関東大会は大球場で原則無観客。異様な雰囲気から、マウンドの硬さにも違和感を覚えた。
緊張は自覚していた。二回表、1死満塁を1失点で乗り切ると、焦らないようにと自分に言い聞かせ続けた。
だが八回、自身の暴投などから再び1死満塁のピンチを招くと、甘いコースを打ち込まれ、3得点を許した。「焦らないようにとの思いが、マイナス思考につながった」と、唇をかんだ。
鈴木博識監督からは「野球は投手が8割、その自覚を持て」と繰り返されてきた。その意識が芽生えたのは、3年の引退後。県大会優勝を経て、監督に「投手らしい投手」と認められるまでになった。
課題が浮き彫りとなった関東大会。「一球一球、丁寧に投げる」ことの重要性を改めて実感したエースは、来春に向けて雪辱を誓う。【長屋美乃里】
高校野球テレホンガイド
0180・99・1889
毎日新聞は、試合結果のテレホンガイドを開設しています。