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元受刑者の告白「常に不安だった」 受け入れた雇用側「チャンスは誰にでも」

元受刑者の男性(手前)から話を聞く井戸謙佑さん=愛知県小牧市で2020年9月16日午後8時59分、井口慎太郎撮影

 刑務所や少年院から出所したものの定職のない人の再犯が多く、就労支援が課題になっている。窃盗などの罪で数回服役し、今は人材派遣会社で働く愛知県の元受刑者の40代男性が取材に応じ、「一生懸命働ける職場に出合えるかが、社会復帰を左右する」と出所後速やかに仕事に就くことの大切さを語った。

 2019年夏に刑務所を出所した男性は、同県小牧市の人材派遣会社「ティースライブ」に正社員として採用された。派遣先では電機設備の組み立て作業を担当。未経験の仕事だったが一から作業を覚え、卸先から「非常に出来が良い」と製品を評価されるまでになった。「仕事が楽しいし、ほめられるとうれしい。よくやってるな俺、と思う」

 中部地方出身で、地元の高校を出てパチンコ店などで働いた。「ふとした時に悪いこと(悪事)を考えていた」。窃盗などの罪で数回服役し、直近では同県内の民家で現金数百万円を盗み、懲役2年6月の実刑判決を受けた。妻とは離婚し、我が子とも離ればなれ。両親や兄弟とも連絡を取っていない。

 以前の出所後は、犯罪に手を染めた過去を職場で明かせずにいた。履歴書や面接では、刑務所に入っていた「空白の時間」をウソでごまかした。「いつばれるか、常に不安だった」。本当のことを言えず、信頼できる同僚は作れなかった。

 出所…

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