「第5のがん治療」光免疫療法 世界に先がけ承認 期待と課題は

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光免疫療法で光を当てる装置。深い場所のがんや大きながんには光ファイバーを通して光を当てる=楽天メディカルジャパン提供
光免疫療法で光を当てる装置。深い場所のがんや大きながんには光ファイバーを通して光を当てる=楽天メディカルジャパン提供

 「光免疫療法」に使う薬と医療機器が、世界に先がけて日本で承認を受けた。光を当ててがん細胞を死滅させるという新しい治療法で、手術不能か再発した局所頭頸部(とうけいぶ)がんが対象になる。手術、放射線、抗がん剤、免疫療法に続く「第5のがん治療」として注目を集めるが、他のがんの種類にまで治療を広げていくにはまだ時間がかかりそうだ。

全身的な副作用少なく、免疫細胞も傷つけない

 光免疫療法は、がん細胞表面のたんぱく質に特異的にくっつく薬と光を組み合わせた治療法だ。患者に薬を点滴注射すると、標的のがん細胞に結合。光を当てると、薬に含まれる物質が化学反応を起こしてがん細胞を破壊する。

 従来の治療法のうち、例えば放射線療法では正常な細胞まで傷つけてしまうなど、がん細胞だけを攻撃するのが難しかった。これに対し、光免疫療法は、薬がくっついたがん細胞だけをピンポイントで壊すことができるため、全身的な副作用は少ないとされる。

 また、がん細胞だけを攻撃できるのと同時に、体を防御する免疫細胞…

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