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なぜ今受ける? アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」 興収100億円を最速で突破

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の一場面

 公開中のアニメ映画「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」(外崎春雄監督)が、記録的な興行成績をたたき出している。配給の東宝などによると、16日に公開されるや3日間で興行収入が46億2000万円に達し、25日には107億5423万円を記録。これまで興収100億円を超えた日本アニメは7作あるが、公開から10日間での100億円突破は史上最速だ。歴代興収記録1位の「千と千尋の神隠し」(308億円)、2位の「君の名は。」(250億円)とも100億円突破までいずれも3週間以上を要した。「鬼滅の刃」の新記録達成に、熱い視線が注がれている。

大作が軒並み公開延期 コロナ禍で独壇場

 「鬼滅の刃」は全国の映画館の8割以上にあたる403館で上映されている。公開初日からしばらくは、早朝から深夜まで、複数のスクリーンで40回以上上映したシネコンもあった。今年は新型コロナウイルス禍で邦画、洋画ともヒットを期待された大作が軒並み公開延期や中止となり、興行成績は例年の半分以下。「鬼滅の刃」は子どもだけでなく親世代にも人気で、家族で見られる映画として観客が押し寄せている。さながら映画界の救世主だ。

 映画ジャーナリストの大高宏雄さんは「今回の上映はすべてに異例。人気作を集中的に上映するのがシネコンのシステムで、『鬼滅の刃』も当初から興収100億円は見込まれ期待は高かった。とはいえこれまでは他の作品とのバランスも考慮していたが、今回は他に作品がなく、上映が集中した」と分析する。そして「公開から日数を経ても、観客動員が落ちない。興収250億円は堅いだろう」と予測する。

大人にも人気の物語性

 そもそも「鬼滅の刃」って何、という初心者のために、ざっとおさらいしておこう。もともとは、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの漫画。大正時代の日本が舞台で、人間を食べる鬼たちがすみ、卓越した能力を持つ「鬼殺隊(きさつたい)」が、鬼と激しい戦いを繰り広げる。鬼は首を切られるか日光に当たらないと死なず、鬼の血が体内に入った人間も鬼と化してしまう。主人公の…

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勝田友巳

1965年生まれ。北海道大卒業後、90年毎日新聞入社。松本、長野支局などを経て学芸部で映画を担当。2016年から学芸部長を経て2020年10月から再び取材現場に立つ。

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