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 今年は10月25日が旧暦の9月9日で重陽の節句、つまり菊の節句の日であった。しかし、この重陽の節句は、3月3日、5月5日、7月7日に比べ、忘れられている。

 菊は奈良時代の日本にはなかった。平安時代に中国から薬用として輸入されたことがわかっている。中世で広まっていったが、なんと言っても盛んに栽培されたのは江戸時代に入ってからだ。17世紀末には250種の菊が栽培されていて、コンテストが大好きな江戸人はさっそく「菊合わせ」という品評会を始めた。これは全国に広がり、現在でも数々の菊花展として続いている。

 菊は家紋としても使われた。中世では武士階級が、明治以降は天皇家が家紋に使っている。ところでヨーロッパの紋章には動物が多いが、日本の家紋の35%ほどが植物紋だ。27%ほどが笠(かさ)、扇、帆などの道具類、17%ほどが文字や幾何学紋、鳥を含めた動物紋は14%ほどだ。そして7%ほどが月や星など天文地理関係である。それらが極めてシンプルに抽象化されている。家紋のデザイン感覚は日本独特のもので、簡素で美し…

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