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論点

新型コロナ 感染者たたき、なぜ

 新型コロナウイルス感染者に対するバッシングや差別が相次いでいる。クラスター(感染者集団)が発生した病院や学校には激しい中傷が押し寄せ、学校ではいじめの原因ともなっている。医療従事者とその家族への偏見も深刻だ。「感染者たたき」の背景に何があるのか、なぜ止まらないのか。3人の識者に話を聞いた。

隔離の発想が差別生む 岩崎恵美子・株式会社健康予防政策機構代表

 感染症は誰でもかかる可能性があり、かかった人は「悪人」ではない。だから、患者を差別したり、感染地域の人を中傷したりすることは絶対にあってはならない。1999年、伝染病予防法に代わり感染症法が施行された。この転換には、ハンセン病やエイズへの大反省があった。感染症法の前文には、日本で感染症患者らへの差別や偏見が存在した事実を受け止めて教訓とすることや、感染症患者の人権尊重などが書き込まれた。

 それにもかかわらず、新型コロナウイルス患者や医療関係者がバッシングの対象となっている背景には、2012年にできた新型インフルエンザ特措法もあると考える。感染症は、人の動きを完全に止めない限り拡大を防ぐことはできないが、現代社会においてそれは不可能だ。検疫を強化しても入ってくるし、誰もがかかる可能性があるということを前提にしなければならない。

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