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お笑い、大衆芸能、放送などエンタメ全般を取材してきた、油井雅和記者が「舞台裏」をつづります。

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国が認めた「やすきよ」日本一 きよしさん漫才初の文化功労者「やすしさんに感謝」

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横山やすしさん(左)・西川きよしさん=1974年撮影
横山やすしさん(左)・西川きよしさん=1974年撮影

 「やすしさんのおかげだと思ってる、感謝しかない」

 漫才師初の文化功労者に決まり、西川きよしさんは記者会見でそう話したという。「横山やすしさんはなんと言うと思うか」との問いには、「ようがんばったな。俺がおらんようになってから一人でもろたんか。おるときに二人でもらいたかったな、って」。

 文化勲章や文化功労者は故人は選ばれない。そして、漫才は一人ではできない。発表はきよしさん一人だが、「やすきよ」の漫才が選ばれた。「やっさん」が口ぐせのように言っていた「日本(にっぽん)一の漫才」だと、国が認めたのだ。

 きよしさんの参院選出馬、当選(1986年)で「やすきよ」は活動休止状態となり、やすしさんが度重なる不祥事を起こし、吉本興業を契約解除になったのが45歳(89年)。そして96年、51歳の若さで旅立った。もう30年以上の時が過ぎている。「やすきよ」を知らない世代も増えた。でも、やすしさんのあの強烈な個性、やすきよ漫才の面白さをあの時代に触れた世代は、今も忘れることはない。

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