国が認めた「やすきよ」日本一 きよしさん漫才初の文化功労者「やすしさんに感謝」
毎日新聞
2020/10/28 11:59(最終更新 10/28 12:11)
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「やすしさんのおかげだと思ってる、感謝しかない」
漫才師初の文化功労者に決まり、西川きよしさんは記者会見でそう話したという。「横山やすしさんはなんと言うと思うか」との問いには、「ようがんばったな。俺がおらんようになってから一人でもろたんか。おるときに二人でもらいたかったな、って」。
文化勲章や文化功労者は故人は選ばれない。そして、漫才は一人ではできない。発表はきよしさん一人だが、「やすきよ」の漫才が選ばれた。「やっさん」が口ぐせのように言っていた「日本(にっぽん)一の漫才」だと、国が認めたのだ。
きよしさんの参院選出馬、当選(1986年)で「やすきよ」は活動休止状態となり、やすしさんが度重なる不祥事を起こし、吉本興業を契約解除になったのが45歳(89年)。そして96年、51歳の若さで旅立った。もう30年以上の時が過ぎている。「やすきよ」を知らない世代も増えた。でも、やすしさんのあの強烈な個性、やすきよ漫才の面白さをあの時代に触れた世代は、今も忘れることはない。
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