メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

#排除する政治~学術会議問題を考える

気に入らない生徒を廊下に立たせる先生でよいか 作家・あさのあつこさん

あさのあつこさん=本人提供

 「人として尊ばれないことを憤る」若者を描いてきた作家のあさのあつこさん(66)は、日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命拒否したことについて「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同じ」と表現する。そして、そうした政治が子どもたちに与える影響を心配する。【山内真弓/統合デジタル取材センター】

感情で言った言葉に理由はない

 ――菅首相による任命拒否をどう受け止めていますか。

 ◆何のためにこのタイミングで任命拒否したのでしょうか。「総合的・俯瞰(ふかん)的に判断した」ではさっぱり分からない。拒否の理由そのものを明らかにしてほしいですね。

 「政権に逆らうと、こういう目に遭いますよ」ということを露骨に示したとしか思えません。学者を萎縮させて力で従わせようというわけでしょう。権力者が一番やってはいけないことを堂々と任期の初めにやったわけです。

 同世代の友人が「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同じだね」って言っていました。「お前がいると授業が進まないから出てろ」みたいな感じでしょうか。感情で言った言葉にはっきりした理由はないですよね。

「誠実に説明しなくていいんだ」と子どもが受け取ったら

 ――あさのさんは子どもに向けて作品を書き、教育現場にいたこともあります。今回の出来事は子どもたちにどう影響を及ぼすでしょうか。

 ◆子どもたちは…

この記事は有料記事です。

残り1829文字(全文2405文字)

山内真弓

2007年入社。水戸支局などを経て、東日本大震災後の仙台支局へ。2020年春から東京・統合デジタル取材センター。記者として心掛けているのは、見えにくい日常を描くこと。2児の母で、保活(保育園探し)を6回して疲れ果てたため、地域の子育て環境に関心がある。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型コロナ 感染拡大地からの「GoTo」やめて 憤る医療関係者 「予防にマイナス」

  2. 一斉休校は「科学より政治」の悪い例 クルーズ船対応の失敗を告発した岩田教授に聞く

  3. コロナ禍に売り上げ急回復、相次ぐ新規出店 焼き肉店が好調なワケ

  4. 「5000円でもできる」強弁 桜を見る会迷走、はぐらかしの菅氏答弁を振り返る

  5. 「緊急事態宣言でも一斉休校せず」  萩生田文科相 共通テストも「予定通り」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです