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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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#排除する政治~学術会議問題を考える

気に入らない生徒を廊下に立たせる先生でよいか 作家・あさのあつこさん

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あさのあつこさん=本人提供
あさのあつこさん=本人提供

 「人として尊ばれないことを憤る」若者を描いてきた作家のあさのあつこさん(66)は、日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命拒否したことについて「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同じ」と表現する。そして、そうした政治が子どもたちに与える影響を心配する。【山内真弓/統合デジタル取材センター】

感情で言った言葉に理由はない

 ――菅首相による任命拒否をどう受け止めていますか。

 ◆何のためにこのタイミングで任命拒否したのでしょうか。「総合的・俯瞰(ふかん)的に判断した」ではさっぱり分からない。拒否の理由そのものを明らかにしてほしいですね。

 「政権に逆らうと、こういう目に遭いますよ」ということを露骨に示したとしか思えません。学者を萎縮させて力で従わせようというわけでしょう。権力者が一番やってはいけないことを堂々と任期の初めにやったわけです。

 同世代の友人が「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同じだね」って言っていました。「お前がいると授業が進まないから出てろ」みたいな感じでしょうか。感情で言った言葉にはっきりした理由はないですよね。

「誠実に説明しなくていいんだ」と子どもが受け取ったら

 ――あさのさんは子どもに向けて作品を書き、教育現場にいたこともあります。今回の出来事は子どもたちにどう影響を及ぼすでしょうか。

 ◆子どもたちは…

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【学術会議任命拒否】

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