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詐欺手口、原点回帰? 「オレオレ」前年より2割増 「息子」7割 埼玉

住宅を訪れ、特殊詐欺被害防止の啓発品を渡す新井文夫・浦和署長(右手前)=さいたま市浦和区で2020年10月20日、平本絢子撮影

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 埼玉県内では、息子や孫など親族をかたって現金をだまし取る「オレオレ詐欺」の認知件数が増加している。キャッシュカードを狙う詐欺の防犯啓発が強化されたため、詐欺グループが一度に多額の現金をだまし取れる旧来型のオレオレ詐欺に回帰している可能性があり、県警は戸別訪問するなど注意喚起を強化している。【中川友希、平本絢子】

 浦和署は20日、管内でオレオレ詐欺が疑われる不審電話が多い地域の高齢者らの自宅を訪ね、詐欺への注意を促した。新井文夫署長は「『息子』は詐欺?」と書かれた啓発チラシを住人の80代女性に手渡し、「自分も詐欺被害に遭う可能性があると認識することが大事。不審な電話があれば警察に連絡してほしい」と呼びかけた。

 特殊詐欺の主流はこれまで、オレオレ詐欺からキャッシュカードを狙う手口の特殊詐欺へと変遷してきたが、今年に入り、再びオレオレ詐欺が増加している。県警特殊詐欺対策室によると、1~9月末でキャッシュカードを狙う特殊詐欺は306件で前年同期から半減する一方、オレオレ詐欺の認知件数は254件で21%増えた。

 キャッシュカードを狙う詐欺への警戒が強まっていることや、カードは1日の引き出し額に上限があることが背景にあるとみられる。

 最近のオレオレ詐欺は犯人が現金の引き出し方法を指示することが特徴だ。詐欺の発覚を免れるために金融機関の窓口での引き出し額を抑えたり、1日で多額の現金を引き出すために複数の銀行口座からATM(現金自動受払機)で引き出したりするよう指示する。

 オレオレ詐欺被害のうち、9月末時点では「息子」をかたる詐欺が7割を占める。「かぜを引いて声が変わった」「携帯電話をなくした」などとうそをつき、声や電話番号が異なる不審点をごまかす。県警は10月、「『息子』は詐欺?」と書いた啓発チラシをつくり、県内各所で戸別訪問して配布し、啓発を続けている。

 担当者は「親族から電話でお金を要求されたら詐欺と疑って、まずは家族や警察に相談してほしい」と話す。他には、常時留守番電話にする▽家族で合言葉を決める――といった対策も有効だという。

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