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この国に、女優・木内みどりがいた

<10>「声は自分だけの世界で唯一のもの」

絵本「おこりじぞう」を初めて朗読した木内みどりさん=埼玉県東松山市の「原爆の図丸木美術館」で2016年8月(四國光さん提供)

 原爆絵本「おこりじぞう」を描いた画家の四國五郎さん(1924~2014年)と、この絵本の朗読をライフワークとした女優の木内みどりさん(1950~2019年)には共通点がある。2人とも原爆を体験していないということだ。自ら体験していないことの「記憶」を次世代に継承することは、可能なのだろうか。【企画編集室・沢田石洋史】

被爆を「追体験」した四國五郎さん

 絵と詩を通じて反戦・反核を訴え続けた四國さんは広島出身だが、原爆投下時は召集された旧満州(現中国東北部)で兵役下にあり、その後、シベリアで抑留生活を送っている。広島に帰還して、弟の直登(なおと)が原爆で死亡したことを知ったのは48年のことだった。

 NHK広島放送局が74年、「市民が描いた原爆の絵」を公募する際、四國さんに「テレビに出て被爆者に呼びかけてください」と依頼したとき、「自分は被爆者ではない。被爆者の画家の方がふさわしい」との理由で、いったんは断っている。四國さんの長男、光さん(64)は…

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