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長崎県と佐世保市が川棚町で進める石木ダムの建設事業を巡り、計画に反対する住民らの座り込み地点に県が土砂を搬入し、住民が不信感を募らせている。国の事業認定取り消しを巡る訴訟は住民側が敗訴したが、住民は一歩も譲る姿勢を見せておらず、座り込みの現場は緊迫の度合いを強めている。
住民が座り込んでいる場所は、工期が迫る県道の付け替え工事区間。県は9月28、29の両日と今月16日の計3回、同区間の約140メートルに計1000立方メートルの土砂を搬入した。盛り土のための搬入だったが、いずれも住民が座り込みを終えた午後だったことから住民側は反発。日々の座り込みを夕方まで延長し、参加人数を増やすなど“徹底抗戦”の構えをみせている。
県は今月9日、座り込み現場に住民が持ち込んでいる椅子、旗など私物の撤去を求める看板2枚を設置したが、住民の主張とはかみ合わないまま。13日には県の奥田秀樹・土木部長が現場を訪れ、住民に話し合いを提案したが、工事中止を前提とする住民との接点は見いだせなかった。
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