認知症起こす脳内異常たんぱく質を可視化 放医研が検査薬開発 早期発見に道筋

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開発した検査薬を使って、脳内のタウたんぱく質を可視化した画像。上段は垂直、下段は水平の断面。赤色やオレンジ色ほど蓄積量が多いことを示す=量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所提供
開発した検査薬を使って、脳内のタウたんぱく質を可視化した画像。上段は垂直、下段は水平の断面。赤色やオレンジ色ほど蓄積量が多いことを示す=量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所提供

 加齢などに伴って脳内に蓄積し、認知症を引き起こす異常なたんぱく質を、体外から精度よく可視化する検査薬を開発したと、量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)の研究チームが30日、米科学誌「ニューロン」電子版に発表した。認知症には、アルツハイマー病など複数のタイプがあるが、可視化によって疾患を特定するとともに、治療薬の開発に役立つ可能性がある。

 認知症のうち、アルツハイマー病▽レビー小体型▽前頭側頭葉変性症は、脳内に「アミロイドβ(Aβ)」と「タウ」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞を傷めることで発症する。疾患によってたんぱく質の種類や蓄積する場所が異なるが、症状のみでは判別が難しい。Aβとタウを可視化する薬剤は開発されてきたが、タウは検出精度の低さが課題だった。

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