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アイヌ文化の発信拠点として北海道白老町に7月開館した「民族共生象徴空間ウポポイ」。その展示を見て、アイヌ初の国会議員となった萱野茂さん(1926~2006年)が、アイヌ語継承などに果たした役割の大きさを改めて知った。白老の東60キロ。萱野さんが生まれ育ち、多くの著作の舞台となった平取町二風谷(びらとりちょうにぶたに)を訪ねた。
日高地方の沙流川流域にある二風谷はサケや山の幸に恵まれ、狩猟採集民だったアイヌが古くからコタン(集落)を形成した。祖母のアイヌ語に育まれた萱野さんは、自分たちの文化を守るため民具を集めると共に、文字を持たないアイヌの言葉や口承文芸を記録、辞典などを著した。私は学生時代の85年「アイヌの碑(いしぶみ)」「おれの二風谷」などの著作を読み、現地を訪問。以来、何度も萱野さんの実弟が営む民宿の世話になった…
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