2年続けてリーグ優勝を逃した2019年、ソフトバンクは得点力不足に泣いた。リーグ最多の183本塁打を放ちながら、総得点はリーグ4位の582点。一発頼みから脱却するため、今季は春季キャンプから「つながり」を打線のテーマに掲げた。
理想の打線を求め、開幕前のオープン戦や練習試合で日々打順を組み替えてテストした。開幕後も、首脳陣が相手投手との相性や打者の状態などを考慮し、アイデアを出し合いながら打順を決めた。シーズン中盤までは猫の目打線が続き、優勝までに1番で先発出場した選手は10人、2番で先発した選手は12人に上る。工藤監督は「たまに突拍子もないことを言って(コーチ陣に)迷惑をかけている」と笑う。
10月には「奇策」も飛び出した。プロ15年目で通算35本塁打の川島を、2日の日本ハム戦で初めて4番で起用。日本ハムの先発・上原に昨季5打数4安打と当たっていることに基づく抜てきだった。川島は一回に上原から先制適時打を放ち、チームはリーグ最速で50勝に到達した。
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