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続・沿岸南行記

焼け跡広がる街からの再生 母亡くしたタクシー会社経営者の決意 岩手・山田町

3年前に建てた新社屋の前に立つ「山崎タクシー」の山崎淳一さん=岩手県山田町で2020年10月19日午後0時3分、安藤いく子撮影

 岩手県田野畑村から南へ。10月19日、山を切り開いて造られた高速道路で同県山田町へ向かった。カーブが少なく運転しやすい。東日本大震災後、急ピッチで建設が進む「復興道路」は8割が開通済みという。完成すれば青森県八戸市から仙台市まで、海沿いの国道を通るより3時間早い5時間で結ぶ。

 震災で、同町の中心地は大規模な火災に見舞われた。今も町内でタクシー会社を営む山崎淳一さん(55)は震災時、高台に避難し、至る所で爆発音と火柱が上がる光景を見ていた。「CG映像を見ているようだった。『この町はもう終わりだ』と思った」と振り返る。

 焼け跡がどこまでも広がる町で、先輩記者が山崎さんに話を聞いていた。2011年4月4日の南行記で、すでに営業再開への覚悟を語っている。

 <震災数日後、常連客に「まだ動かないの?」と声を掛けられ、はっとした。「命からがら助かった。涙は枯れた。やるしかない」>

 「山崎タクシー」は戦前に祖父が創業した。03年に父が亡くなり、3代目として後を継ぐ。新たに乗り出したゴミ収集事業も軌道に乗り始めたさなか、震災は起きた。

 事務を手伝ってくれていた…

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安藤いく子

2010年4月入社。盛岡支局、熊谷支局、東京社会部を経て2020年4月から再び盛岡支局。東京社会部では警視庁や気象庁を担当。東日本大震災を継続して取材している。

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