インスリン分泌細胞のもと、iPSで大量作製 京大など 糖尿病根治に期待

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
iPS細胞から作製した「膵前駆細胞」を緑色に染めた顕微鏡画像。β細胞などのもとになる=木村東・京都大iPS細胞研究所研究員提供
iPS細胞から作製した「膵前駆細胞」を緑色に染めた顕微鏡画像。β細胞などのもとになる=木村東・京都大iPS細胞研究所研究員提供

 血糖値を下げるホルモン「インスリン」を出す膵臓(すいぞう)のβ細胞のもとになる細胞を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から大量に作り出すことに成功したと、京都大などの研究チームが30日、米科学誌セル・ケミカル・バイオロジー電子版で発表した。糖尿病はβ細胞が減少したり、働きが弱まったりすることで発症するため、iPS細胞からβ細胞を作り出せれば根本的な治療が可能になると期待される。

 糖尿病のうち、1型は主に自分の免疫がβ細胞を破壊することによってインスリンが分泌されなくなり、血糖値が下がらなくなる。2型は生活習慣などが高血糖の原因になる。治療はインスリン注射のほか、1型では膵臓やβ細胞を含む組織「膵島」を移植し、β細胞を補充する方法があるが、国内で移植を受けられる機会は非常に少ない。

この記事は有料記事です。

残り440文字(全文784文字)

あわせて読みたい

注目の特集