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夜空舞う光の大河

赤いオーロラを目撃したのはこれまでの20年で2回きり=米国・アラスカで2019年2月、写真家の松本紀生さん撮影

 発端はごく軽い思いつきだった。北米大陸最高峰と、それを小さく見せてしまうほどに壮大なオーロラをカメラに収めたい――。憧れにも似た衝動はいまだ消え去らず、以来20年にわたり、理想の一枚を求めて旅を続けている。

 オーロラは、太陽風に含まれる粒子が大気中の原子や分子と衝突することで起こる発光現象だ。太陽の活動と密接に関わるため、寒気に誘発されるわけでも、地球温暖化の影響を受けるわけでもない。その形態は実にさまざまで、規模や色彩、明るさや動きなど、同じものは二度と見ることができない。何時間も乱舞し続けるオーロラもあれば、霧のように浮かんでほどなく消える薄光もある。

 その山をデナリという。ふもとからの高さではエベレストをしのぐ高峰であり、毎年通い続けてなお、その存在感に畏怖(いふ)の念を感じずにはいられない。スキーをつけた軽飛行機で離着陸を繰り返すことで氷河の雪面に滑走路をつくり、それが固まる翌日に着陸。テントを建て、約50日間暮らすかまくらをつくり、1人でひたすらオーロラを待ち続ける。

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