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『飼いならす』=アリス・ロバーツ著、斉藤隆央・訳

『飼いならす』

 (明石書店・2750円)

 人間は、野生の動植物を巧みに手なずけ、家畜として、ペットとして、農作物として、飼いならしてきた――と、人間は思っている。だが、ちょっと考えれば分かるように、自分とは違う別の種を、そんなに都合よく制御できるはずがない。飼いならしの過程は、実はもっと偶然に満ちていて、相互依存的で、場合によっては向こうがむしろ人間をうまく利用していたかもしれないのだ。

 たとえばイヌ。彼らの先祖オオカミと人間の歴史は氷河期にまでさかのぼる。食料の乏しい時代、人間の狩りのおこぼれにあずかることを覚えたオオカミたちがいた。その中から、より警戒心の低い種としてイヌが生まれていく。重要なのは、こうした進化の過程で、人間もまた進化していることである。そう、人間は、他種と暮らすという本来ならばストレスフルであるはずのことができる種になっていったのだ。つまり、人間こそ、もっと…

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