落ちる球で三振の山 中京大中京・畔柳「高橋超え」目指し鍛錬 高校野球秋季東海

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【三重-中京大中京】7回を投げ1安打11三振と好投した中京大中京の先発・畔柳亨丞(2年)=三重県のダイムスタジアム伊勢で2020年10月31日午前11時32分、森野俊撮影 拡大
【三重-中京大中京】7回を投げ1安打11三振と好投した中京大中京の先発・畔柳亨丞(2年)=三重県のダイムスタジアム伊勢で2020年10月31日午前11時32分、森野俊撮影

 高校野球秋季東海大会は31日、三重県のダイムスタジアム伊勢で準決勝があり、中京大中京(愛知)は7―0で三重に七回コールド勝ちした。11月1日の決勝で県岐阜商と対戦する。

 武器は最速151キロの直球。これを生かす「落ちる球」を教えてくれたのは、憧れであり、「超えたい存在」である先輩だった。

 今大会初登板となった中京大中京のエース・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ、2年)。スライダーなどでカウントを稼ぎ、140キロ台中盤の直球や低めのチェンジアップを決め球に、七回1死で品川侑生に左翼線への二塁打を打たれるまでは、三重打線を無安打に封じる好投を見せた。

 入学当初から直球には自信を持っていた。それゆえに「真っすぐ一本の力勝負が多かった」と高橋源一郎監督は今夏までの投球を振り返り、「(強豪相手には)分が悪い」と感じていた。本人も分かっていた。

 投球スタイルを変えたきっかけは、26日のプロ野球ドラフト会議で中日から1位指名を受けた1学年上の高橋宏斗の存在だ。新チームが始動した頃、畔柳が「投球の幅を広げたい」とアドバイスを求めると、返ってきたのが「落ちる球を覚えた方がいい」との一言。高橋の持ち球であるツーシームを参考に、握りを微調整するなど試行錯誤し、最終的に「はまった」のがチェンジアップだった。

 この日は7回を投げ毎回の計11奪三振で1安打無失点。「落ちる球が効いた。的を絞らせずに投げられた」と高橋に感謝した。同時に「宏斗さんには全ての面で達していない」と悔しそうな表情も。昨秋から今夏まで公式戦無敗の28連勝を支えた高橋と比べられるのは慣れっこで、「超すために練習している」。盗める技術は盗み、独自の強みを見つけるつもりだ。【森野俊】

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