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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会県予選会(県高体連、県教委、毎日新聞社など主催、長井市、同市教委共催)は31日、長井市の光洋精機アスリートフィールド長井(同市陸上競技場)を発着点に行われ、男子は東海大山形が大会新記録の2時間9分23秒で4年連続18回目、女子は山形城北が1時間14分58秒で3年連続29回目の優勝を果たした。両校は12月20日、京都・都大路での全国大会に出場する。男女共に上位4チームは、11月12日に岩手県一関市で開催される東北大会に出場する。【藤村元大、日高七海、佐藤良一】
◆男子
男子は、東海大山形が大会新記録で4連覇を達成した。
各チームのエース級がそろう1区で草苅成海選手(2年)は、区間新記録を出した首位・山形南の東海林宏一選手(3年)に1分以上の差を付けられて2位でも、「仲間を信じていたので、不安はなかった」。2区の佐藤伶音選手(2年)と3区の木村快斗選手(同)が共に区間賞、4区の鎌田匠馬選手(同)でトップに立った。
5区の小松太洋選手(同)は区間新記録の走りを見せ、首位をキープし、6区の斎藤陸杜主将(3年)へ。「1位のままアンカーにつなぐことだけを考えた」と、初の県予選で区間記録にあと3秒と迫る好タイム。最後は細谷建斗選手(2年)が2位の山形南に2分以上の差を付けてフィニッシュした。
◆女子
1区こそ、トップと40秒差の3位だったが、女子は山形城北が2区で首位に立つとそのまま逃げ切った。
1区は山形東・山形西・山形北の合同チームの沢田爽(あき)選手(2年)=山形東=が1位。昨年の都大路でチーム唯一の1年だった山形城北の狩野琉姫(るき)選手(同)は「絶対に1位にしてくれる」とタスキをつないだ。
2区の鈴木華奈(はるな)選手(3年)は「どんな順位で来ても1位になる」。逆に2位に17秒差を付け、3区の高橋愛香(ほのか)選手(同)も「強気で臨んだ」と首位を維持。4区の渡部莉奈選手(1年)も「自分を信じて走った」と快走した。アンカーの吉田百那(もな)主将(3年)は「全員の思いが詰まったタスキを1位で持って行こうと走った」と、2位に1分59秒差を付けてフィニッシュし、底力を見せた。
■ズーム
山形南にリードを許す展開。4区、2位でタスキを受けた。「少し焦りはあった」と振り返るが、逆転に成功し、チームはそのままトップの座を譲らず大会新記録で優勝を果たした。
昨年の県予選は2区を走り、チームの中核を担う。一気にチームを首位に押し上げ、自分の役割は「勝負を決定づける走り」と有言実行の快走だった。
区間記録(23分58秒)に5秒届かなかった。「目標だったが、最初から攻めの走りをして、終盤は体が動かなかった」。それでも、次の舞台は自身2度目の都大路。「去年の記録を塗り替えたい」と語った。【藤村元大】
■ズーム
「自分で1位になるという目標を達成できた」。2区、トップと40秒差でタスキを受け取った。持ち前の粘り強い走りで、前の走者との距離を徐々に詰めて首位に立った。
中山町立中山中時代はバスケットボール部に所属。「陸上が向いているのでは」という教師の勧めもあり、強豪の山形城北へ進学した。新型コロナウイルスの影響で十分な練習はできなかったが、チームメートと速めのペースのジョギングをしたり、自宅で筋トレをしたりして調子を取り戻したという。
3年連続で都大路へ。「どこの区間でも自分らしい走りで流れを変えたい」とはにかんだ。【日高七海】
高校駅伝県予選会にご尽力いただいた関係各位、応援していただいた皆様に心よりお礼申し上げます。毎日新聞山形支局
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