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余録

小倉百人一首の札を取り合う競技かるたは…

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 小倉(おぐら)百人一首の札を取り合う競技かるたは明治時代に始まった。ジャーナリストの黒岩涙香(くろいわ・るいこう)が主導してルールの統一を進め、1904(明治37)年2月、東京・日本橋で初の大会を開いた。各自25枚の札を持つ現行ルールもこのころに固まったという▲今や有段者だけで約1万人に達する競技かるたにも、今年はコロナ禍の風が吹きつけた。「全日本かるた協会」(本部・東京)によると、協会が主催、公認する各地の大会は3月から9月まで、すべて中止された▲協会は換気や手指の消毒など感染予防指針を定め、先月から一部の大会が開催されている。それでも、協会事務局の片山珠美さんは「まだ手探り状態」という▲そのかるた界を応援する動きもある。漫画家、末次由紀(すえつぐ・ゆき)さんが設立した「ちはやふる基金」は、協会が公認や後援する大会を主催する会に対し、申請があれば5万円を援助することを決めた▲末次さんは、競技かるたを題材に取った人気連載漫画「ちはやふる」の作者だ。競技振興の助けになればと、昨年末に基金を発足させたばかりだった。「感染対策で広めの会場が必要になるなど運営費がかさむ中だけに、ありがたい支援です」と片山さんは語る▲競技かるたといえば、毎年1月開催の名人位戦、クイーン位戦が知られる。だが、読み上げの録音を活用すれば自宅でも練習でき、元手もあまりかからない。各地の大会で札を取る音が響くころには、三十一文字(みそひともじ)の勝負に魅せられた新たなファンたちも姿をみせるに違いない。

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