静岡県「ゼロリスク工事ありえない」事前予測不可能前提の工事求める リニア中央新幹線

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リニア静岡工区の準備工事現場を視察した川勝平太知事(右)=静岡市で2020年6月11日午後1時26分、山田英之撮影
リニア静岡工区の準備工事現場を視察した川勝平太知事(右)=静岡市で2020年6月11日午後1時26分、山田英之撮影

 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区の問題を取材していると、「ゼロリスク」という言葉をよく聞く。一般的に、危険や危険に遭う可能性がないことを指す。JR東海は「工事に伴って大井川中下流域の水資源の利用に影響を及ぼさないようにする」と主張してきた。しかし、静岡県はゼロリスクに否定的で、JR東海に対して、工事によるリスクゼロが不可能なことを前提とし、環境への影響を回避・低減するように求めている。【山田英之】

 県はリスクをゼロにできない理由として、南アルプスで行う工事の難しさを挙げる。南アルプスは地質構造が複雑で、大量の地下水を含む可能性のある断層破砕帯がある。トンネルは地表から最大で1400メートル下を通り、過去に例のない水圧を受ける。県は掘削時に地下水が一気に噴出して減少する恐れもあるとみている。

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