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「財研」記者日記

予算案の編成過程を財務省内にある記者クラブ「財政研究会」の担当記者が、「そもそも」や舞台裏をリポート。

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(2)多少の屈辱は出世の肥やし? 予算獲得への関門「ヒアリング」に見る官僚たちの人間模様

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10月下旬になっても主計局前の廊下にはヒアリングで呼び出された他省庁職員の姿が絶えない=東京都千代田区の財務省で2020年10月26日午前10時45分、和田憲二撮影
10月下旬になっても主計局前の廊下にはヒアリングで呼び出された他省庁職員の姿が絶えない=東京都千代田区の財務省で2020年10月26日午前10時45分、和田憲二撮影

 10月上旬、東京・霞が関の財務省主計局の廊下は、早朝から大勢の人でごった返していた。各省庁から要求された予算が必要かどうか査定する財務省の「主計官」が、詳細を聞き取る「ヒアリング」のために、他省庁の職員たちを呼び出しているのだ。

コロナ前と変わらない風景

 大半がスーツ姿の男性。防衛関連予算を担当する「防衛係」前の廊下には、カーキ色の自衛隊の制服を着た集団の姿も見える。資料を読み込む人、目を閉じて瞑想(めいそう)する人など順番待ちの姿はさまざまだが、いずれも表情には緊張感が漂う。まるで入試会場で試験の開始を待つ受験生のようだ。

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