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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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菅首相、避け続ける核心答弁 任命拒否、自民は理由説明「棚上げ」

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衆院予算委員会で立憲民主党の今井雅人氏の質問に答えるため資料を手にする菅義偉首相=国会内で2020年11月2日午後3時39分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の今井雅人氏の質問に答えるため資料を手にする菅義偉首相=国会内で2020年11月2日午後3時39分、竹内幹撮影

 2日の衆院予算委員会で、日本学術会議に関する政府・自民党と野党の議論は堂々巡りの展開となった。菅義偉首相は会員候補6人の任命を拒否した理由の説明で核心を避け続け、学術会議のあり方を問題視する自民党と歩調を合わせた。野党は「論点のすり替え」と反発を強め、首相への追及を続ける方針だ。

自民・大塚氏「既得権益の反発予想しつつ決断」

 自民党はこの日の予算委で、政府に任命拒否理由の説明を求めることを事実上、棚上げする一方、学術会議のあり方見直しを訴える主張に終始した。拒否理由の具体的な説明を避ける菅首相を援護する狙いがうかがえる。

 「『既得権益集団』の強い反発を予想しつつ(任命しない)『決断』をした」。自民党の大塚拓氏はこの日の予算委で、首相の任命拒否判断を支持する考えを強調した。首相が「前例打破」を掲げ、行政改革を推進する姿勢を打ち出しているのを意識した形だ。首相は大塚氏の発言に沿って、学術会議の現状を「閉鎖的で既得権益のよう」と問題視してみせた。

 学術会議は1部(人文・社会科学)、2部(生命科学)、3部(理学・工学)に約70人ずつ会員が所属する。理学・工学の研究者が約61万7000人いるのと比べると、人文・社会科学は約10万人と少ない。このため、大塚氏は…

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