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「ミリ未満の繊細さ」が詰まった西武・森友哉の極細バット 不振脱出へ試行錯誤

フルスイングする西武・森友哉=東京都文京区の東京ドームで2019年7月12日、梅村直承撮影

 「天才打者」はこのままでは終われない。逆転でのクライマックスシリーズ(CS)出場へ、西武の森友哉捕手(25)がチームの浮沈を握る。昨季の首位打者は打率2割4分6厘(2日現在)と不振に苦しむが、バットのわずか0・1ミリの太さの違いも感じ取れる繊細な感覚で、試行錯誤を続けている。

 「手応えバッチリでした」。その声が久々に弾んだ。10月27日の楽天戦。相手のエース・則本昂から五回に決勝の逆転3ランを放った。その両手に握られていたバットは、ゼット社の自身のモデルだった。

 森のバットは85・1センチ、880グラム。ゼット社のバット職人、山崎博史さん(40)によると、グリップの太さは規定ギリギリの22・7ミリと「極細」だ。バットのしなりを最大限に生かすことで、身長170センチと小柄な森でも遠くへ打球を飛ばしやすくなるという。一方で操作は難しく、高い技術が求められる。さらに山崎さんが「このバットのミソ」というのがヘッド部分。1・5センチにわたってくりぬくことで、バランスはわずかに手元側に移る。

 このバットが完成したのは3年前。同社内に残っていた元西武の藤沢亨明(現ブルペン捕手)の型をベースに、岡本(巨人)や筒香(米大リーグ・レイズ)のバットも参考にして作り上げた。長打を狙いながら高打率を残せる森の打力は、このバットとともにある。長くバット職人を務めてきた山崎さんが驚いたことがある。昨年の秋季キャンプで森から「太さが微妙に違う」と言われた。計測すると、0・1ミリ細かったという。「普通の人は分からない」と山崎さん。湿気などで変形…

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生野貴紀

1990年、大阪府生まれ。2013年入社。佐賀支局を経て、福岡、東京の運動部でプロ野球取材を担当。大学3年時に「M-1」出場も一笑いも得られず予選で敗退。最前列で何でも笑っていた女子高生が、暇そうに携帯を見ていた姿がトラウマ。

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