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王者感染で世界戦中止 集団感染、控室で飲酒 コロナで揺れるボクシング界

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計量を終えた京口(右)と対戦相手のタノンサック=大阪市内のホテルで2020年11月2日午前10時19分、安田光高撮影
計量を終えた京口(右)と対戦相手のタノンサック=大阪市内のホテルで2020年11月2日午前10時19分、安田光高撮影

 動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信予定だったボクシングの世界戦が、王者の新型コロナウイルス感染で中止に追い込まれた。3日に大阪市で予定されていた世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級タイトルマッチ。2日に感染が判明したスーパー王者の京口紘人(26)=ワタナベ=はツイッターに、「本当にごめんなさい」と短くつづった。ボクシング界はコロナ対策の難しさに直面している。

 「水抜きで半身浴して体重を落としていこうと思います。(規定体重まで)あと1キロ」。京口は試合2日前の1日、計量を控えた自身の様子を動画配信した。「ボクシングの素晴らしさを伝えたい」とユーチューブを始めたのは2019年11月。チャンネル登録者数は14万人を超える。3度目の防衛戦となる今回は地上波のテレビ中継の代わりに、自らのユーチューブチャンネルで配信する予定だった。「初めての試みだと思う。見ていて面白い、わかりやすい内容で完勝したい」と意気込んでいた。

 2日午前の調印式と前日計量は予定通り実施。PCR検査は調印式の前に受け、午後1時半ごろに陽性が判明した。2日午後4時半からの緊急記者会見で、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「試合前日の検査は欠かせない。中止は致し方ない判断。コロナと共存する難しさを実感している」と語った。

 プロボクシング界では、ジム会長らで構成する日本プロボクシング協会とJBCが「新型コロナウイルス対策連絡協議会」を3月に設置。専門家を交えて感染予防のガイドラインを策定し、対策を進めてきた。

 検温や消毒、換気のほか、ジムに入る人数の制限など、ジムごとに対策を立てていたが、4月21日に愛知県内のジムで選手2人の感染が初めて判明。その後も地域を問わず選手やトレーナーなど関係者の感染が断続的に明らかになり、ほかのジムで練習する「出稽古(でげいこ)」がきっかけで、10人以上が集団感染するケースもあった。

興行再開もガイドライン違反が散見

 プロボクシングの興行は7月12日から再開。当初は無観客だったが、制限は徐々に緩和された。観客に検温を行い、行動経路を把握できるようにチケットの半券の保管を呼び掛けた。選手には試合前日にPCR検査をし、ホテルでの隔離措置を取った。それでも10月13日に東京・後楽園ホールで予定されていた8回戦の試合は、選手の陽性が前日に判明し、中止となった。

 ガイドラインに違反するケースも散見される。京口…

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