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高橋実(たかはし・みのる)さん(89)
全盲の記者として「点字毎日」で定年まで勤めた後、30年以上にわたって目の見えない後進の支援に尽力した功績が評価された。視覚障害者の福祉、文化などの分野で貢献した個人、団体を表彰する同賞受賞の知らせに「皆さんの支えが私の原動力になりました」と周りに感謝する。
北海道出身。幼い頃に緑内障で失明した。点字の読み書きが得意だったが、旭川市の盲啞(もうあ)学校中等部に進むと、あん摩などの職業教育が中心で疑問を持った。2年の夏から不登校に。突破口を求めて入った岩手県の盲学校で、点字毎日の初代編集長らが全盲だったと知り、点字新聞記者を目指した。
1958年に日本大を卒業、60年から「点字毎日」で働き始めた。翌年には「視覚障害者の仲間の問題を解消したい」と当事者組織を結成。大学の門戸開放や学習支援などに奮闘した。
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