1980年代の日本は、70年代の2度の石油ショックを経て、なお経済成長を維持した時期に当たる。諸外国は驚異の目を向け、「日本的経営」などに秘密を探ろうとした。出版界でもエズラ・ヴォーゲル著『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(79年)をはじめ日本人論、日本文化論が相次ぎ登場する。一方で、ポストモダンの思想も広く受容され、「ニューアカデミズム」と呼ばれる現代思想ブームが起こった。
同時に、物の品質や機能よりも、デザインや見た目の新奇さの「差異」が価値を生む消費社会化が、80年代の日本では進行する。後半には「バブル景気」が生まれ、世間では享楽主義的な様相も強まっていく。
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