メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大岡信と戦後日本

/30 80年代の焦燥 流行の感覚・思想に抗して

「ベルリンの壁」崩壊の後、壁にあけられた穴の向こう側で笑顔を見せる東ドイツの警備兵=西ベルリン(当時)で1989年11月、岡崎一仁撮影

 1980年代の日本は、70年代の2度の石油ショックを経て、なお経済成長を維持した時期に当たる。諸外国は驚異の目を向け、「日本的経営」などに秘密を探ろうとした。出版界でもエズラ・ヴォーゲル著『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(79年)をはじめ日本人論、日本文化論が相次ぎ登場する。一方で、ポストモダンの思想も広く受容され、「ニューアカデミズム」と呼ばれる現代思想ブームが起こった。

 同時に、物の品質や機能よりも、デザインや見た目の新奇さの「差異」が価値を生む消費社会化が、80年代の日本では進行する。後半には「バブル景気」が生まれ、世間では享楽主義的な様相も強まっていく。

この記事は有料記事です。

残り1737文字(全文2022文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死

  2. 新型コロナ 札幌・大阪市、GoTo停止 2知事、国に要請へ

  3. 「桜」前夜祭 安倍前首相側、補塡か 会費上回る明細書 秘書ら任意聴取 東京地検

  4. 東京・渋谷女性傷害致死 事件前日「金あげるからどいて」 容疑者、断られ立腹 殴打の袋に石

  5. 朝鮮戦争、米艇に乗船 機雷除去中の日本人死亡 外交史料館に文書

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです