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瓢の実といふ訝しきものに逢ふ 後藤夜半
ひよんの笛さびしくなれば吹きにけり 安住敦
瓢(ひょん)の実という秋の季語がある。別名、瓢の笛。歳時記を見ると例句もかなり多く、俳人の好きな季語だと分かる。
・瓢の実といふ訝しきものに逢ふ 後藤夜半
・ひよんの笛さびしくなれば吹きにけり 安住敦
俳句を始めたばかりの頃、これがどんなものか分からなかった。歳時記の解説によれば、イスノキという常緑高木の葉にできる虫こぶだという。
さらに調べると、アブラムシ科の虫が葉に卵を産み付けるもので、特にイスオオムネアブラムシなるものが寄生すると、大きくふくらんだ虫こぶになるとのこと。これが瓢の実である。
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