全国高校駅伝

県予選 男子・水城、逆転で雪辱 女子・茨城キリストV /茨城

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右手の人さし指を突き上げてフィニッシュする水城の大津勇人選手=茨城県ひたちなか市新光町のひたちなか市総合運動公園で2020年11月3日午後2時4分、長屋美乃里撮影 拡大
右手の人さし指を突き上げてフィニッシュする水城の大津勇人選手=茨城県ひたちなか市新光町のひたちなか市総合運動公園で2020年11月3日午後2時4分、長屋美乃里撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会県予選(県高体連、茨城陸上競技協会主催、毎日新聞社など後援)が3日、ひたちなか市の市総合運動公園周辺を周回するコース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)であった。男子は水城が2時間6分17秒の大会新記録で昨年の雪辱を果たし、2年ぶり14回目の優勝。女子は茨城キリストが水城とのライバル対決を制し、2年ぶり22回目の優勝。今年から平地が主体のコースに変更され、水戸工の1区、五十嵐喬信選手(3年)など4人が区間新記録を出した。

 優勝した両校は12月20日に京都・都大路で開かれる全国大会に出場する。男女の上位6校は21日に栃木県である関東大会に出場する。【長屋美乃里、森永亨】

 7位以下の記録と男女各6位までの各区間記録は5日の紙面で掲載します。

男子 5、6、7区で区間新

 水城が3区で水戸工に追いつくと、そのまま差を着実に広げ、5、6、7区で区間新記録を出し逃げ切った。

 最長10キロを走るエース区間の1区は、昨年と同じく亘理魁主将(3年)。昨年は5位に沈んだ悔しさを胸に「区間新を狙う」と意気込んだが、水戸工・五十嵐喬信選手(3年)の区間新記録ペースについて行けずに2位集団にとどまる。40秒遅れでたすきを渡した。

 2区では唯一の1年生、根本憲佑選手が奮闘。序盤のオーバーペースで足に痛みが走るなか、「後ろの先輩は強い」との信頼を胸に走りきり、1位に4秒差までせまった。

 逆転は3区だった。鈴木伸弥選手(3年)は水戸工のランナーを視界に捉えながらペースを崩さず、3キロ地点で抜き去った。4キロを過ぎると、気づけば独走状態。「風が強いコースだと思っていたけれど無風で走りやすかった」という安定した走りで、2位に32秒差をつけた。

 4区・大谷章紘選手(3年)は「(順位を)下げられないな」と感じながらも快走。十分な差を守り、後輩に「リラックスして走れ」とつないだ。

 「後ろを気にすることなく、自分の走りができた」と感謝する5区の樫村将矢選手(2年)。目標としていた3キロ8分25秒には及ばなかったが、区間新記録を達成した。

 6区の大内瞬選手(2年)は2分13秒の大差でたすきを受け取る。前半からのハイペースがたたって中盤以降はスタミナ切れを起こしたが、それでも約3分にまで差を広げた。

 7区の大津勇人選手(2年)は1位でたすきをもらうと信じていた。「力のある仲間が前にいるので、自分はゴールテープを切るだけ」。県高校総体がなくなった悔しさを走りにぶつけ、笑顔でゴールテープを切った。

人さし指をつき上げてゴールテープを切る茨城キリストの前川凪波選手。左腕には「全国」の文字=茨城県ひたちなか市新光町のひたちなか市総合運動公園で2020年11月3日午前11時20分、長屋美乃里撮影 拡大
人さし指をつき上げてゴールテープを切る茨城キリストの前川凪波選手。左腕には「全国」の文字=茨城県ひたちなか市新光町のひたちなか市総合運動公園で2020年11月3日午前11時20分、長屋美乃里撮影

女子 一度も首位を譲らず

 茨城キリストが1区で抜け出すと、一度も首位を譲らずに王座を奪還した。

 最長区間の1区を任された小林愛奈選手(3年)は夏の県高校総体代替大会でも3000メートルで1位を獲得した実力者。スタート以降は水城の高橋実里選手(3年)の真後ろにつき、ラスト1・5キロでスパートをかけた。今日は小学1年生の時に亡くなった友人の誕生日。2位に26秒の差をつけると「友人が一緒に走ってくれたと思う」と感謝した。

 「真緒、頑張れ!」。笑顔でたすきを渡された2区の小野真緒選手(1年)。左ふくらはぎの内側を痛めていたが、無我夢中の走りで痛みを忘れられた。折り返し地点で水城の選手が視界に入ったが、「貯金をいっぱいつくって渡したい」との思いで、差を41秒に広げた。

 3区は、中学時代も全国レベルで小野選手とライバルだった小川莉穂選手(1年)。10分ジャストの目標タイムには届かず納得はしていないが、「全国行くよ!落ち着いて!」という熱い声援を受けて走りきった。

 4区の後藤凜那選手(1年)の狙いは終盤勝負。しかし、1キロ地点で関係者から「差が縮まっている」と言われてペースアップし、差を守った。

 大差でたすきを受けた5区の前川凪波選手(3年)は、走者の中でも前回のくやしさを知る一人。他校のラストスパートを警戒してギアを上げ、「全国」の文字が書かれた左手を掲げてゴールに飛び込んだ。


男子記録

<1>水城    2時間 6分17秒

<2>東洋大牛久 2時間 9分46秒

<3>水戸工   2時間10分 6秒

<4>水戸葵陵  2時間10分26秒

<5>土浦日大  2時間11分14秒

<6>鹿島学園  2時間15分15秒


女子記録

<1>茨城キリスト 1時間12分12秒

<2>水城     1時間13分10秒

<3>東洋大牛久  1時間19分17秒

<4>常総学院   1時間19分36秒

<5>水戸二    1時間20分20秒

<6>取手聖徳女  1時間20分32秒

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