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/89 川原湯温泉(長野原町) ダム湖と共に舟出 /群馬

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新しい「笹湯」が湧く地域振興施設「NOA」=群馬県長野原町川原湯で2020年10月13日午後1時52分、高橋努撮影
新しい「笹湯」が湧く地域振興施設「NOA」=群馬県長野原町川原湯で2020年10月13日午後1時52分、高橋努撮影

「八ッ場」の混乱 乗り越え

 八ッ場を訪ねる。

 吾妻川沿いに走る長野街道は、時に取材で、時に家族連れでと何度も通った道の一つだ。沿道にある八ッ場周辺の光景ほど、通る度に変化していった場所を他に知らない。そしていま、ダムは巨大な姿を明らかにし、せき止められた水は「八ッ場あがつま湖」と名付けられている。

 かつて古風な温泉街だったと聞く川原湯は、いまは湖底に沈んだ。温泉の中心施設であった共同浴場「王湯」は2014年、集落の鎮守である川原湯神社は17年にダム湖の南岸に移り、川原湯温泉が新たな歩みを始めている。

 王湯とともに川原湯で名高かった「笹湯」はこの夏に再生した。「王」と「笹」は、いずれも遠い昔に川原湯の湯を楽しんだという源頼朝にちなんだ名乗りである。幕府を創始した王と、源家の紋所「笹リンドウ」に由来する。まさに川原湯の歴史を負った両湯といっていい。

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