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余録

日米欧の先進6カ国が初の首脳会議…

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 日米欧の先進6カ国が初の首脳会議、いわゆるサミットをパリ郊外で開いたのは1975年11月だった。世界を揺るがせた石油危機対策を協議したが、すんなり開催されたわけではない。提唱したフランスには、西側の盟主・米国をけん制する狙いもあった。フォード米大統領は警戒し参加を渋った▲だが会議が始まると、危ぶまれた宣言もまとまり、危機克服に不可欠な協調で合意した。西ドイツのシュミット首相は首脳が共有した思いを回想録につづっている▲「全ての国を襲っている危機が30年代の危機のように万人の万人に対する闘争になってはならない」。恐慌後の自国優先主義が大戦を招いた。歴史を繰り返すまいとの決意だった▲今月下旬には先進国に中国なども加えた主要20カ国・地域の首脳会議がオンラインで開かれる。恐慌以来の不況というコロナ禍だ。一段の結束が求められる。それなのに米中は自国利益を優先し、世界経済のかじ取りで足並みがそろわない▲米国が今年主催する先進国のサミットに至っては日程すら決まっていない。トランプ大統領がコロナに勝ったアピールの場にしようと企て、欧州勢が「大統領選に利用される」と嫌がったという▲最初の会議についてシュミット氏はこうも記している。「誰も国内政治に利用しなかった。落ち着いた態度の米国のリーダーを目の当たりにした」。世界が協力してコロナ禍を乗り切れるかも米国次第だ。超大国の選択がいつにもまして注目される大統領選である。

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