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ブックウオッチング

『はぐれ又兵衛例繰控(一)「駆込み女」』 坂岡真さん

 「組織の中でもがきながら成長していく。主人公の姿は現代に通じる」と語る坂岡真さん=2020年10月13日、東京都新宿区で、木村滋撮影

 (双葉社・726円)

「階級社会」江戸の世に共感

 時代小説界を快走する作家、坂岡真さん(59)の新作「駆込(かけこ)み女」がこの秋、双葉社から刊行された。世の不条理に心を砕き、悪党たちを影で裁く主人公の「又兵衛」が登場するシリーズの第1弾。同社の双葉文庫への書き下ろしだ。「階級社会であった江戸時代に、組織や人間関係のしがらみの中でもがきながら成長していく又兵衛の姿を描こうと思った」と坂岡さんは話す。【明珍美紀】

 舞台は江戸。第十一代将軍、徳川家斉の時代に、奉行所で例繰方(れいくりかた)与力(よりき)を務める平手又兵衛は、30代後半の独身男。例繰方の仕事は、捕らわれ者の罪状に見合う刑罰を過去の類例と照らし合わせながら導き出すことだ。記憶力抜群の又兵衛は、与えられた仕事はきっちりこなすが、上役に追従する器用さはなく、同輩と酒を酌み交わすこともない。そんな又兵衛は、「あさ」という名の瀕死(ひんし)の女が奉行所…

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