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見つめ続ける・大震災10年へ

夢で笑っていた夫 「幽霊でもいい 会いたい」 思い続ける日々

「どこにいるのかな」。自宅跡で加藤啓子さんが何度もつぶやいてきた言葉=宮城県石巻市で2020年9月18日、梅村直承撮影

 家屋などの残骸が高く積み重なる東日本大震災から2カ月後の宮城県石巻市門脇町。目を真っ赤にし、素手で地面を掘る加藤啓子さん(70)に出会った。行方不明の夫和行さん(当時60歳)と父吉一さん(同87歳)を捜していた。

 「あの頃は死ぬことばかり考えていて。毎日、避難場所から泣くために自宅跡に行っていたの」と当時を振り返った。

 結婚して36年。吉一さんが営んでいた燃料店を継いだ夫は、怒ったことが一度もない優しい人。子はおらず、季節の旅行や週末のテニスを楽しみにする仲の良い夫婦だった。

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梅村直承

高知県生まれ。2000年入社。大阪、神戸、東京、北海道で勤務。大規模災害であるインド洋大津波、ハイチ大地震、東日本大震災の直後を取材し、今も東北に通う事がライフワーク。北京五輪、リオ五輪などのスポーツ世界大会の撮影も多く、2017年には「ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」でスポーツ写真として初めて、新聞協会賞を受賞した。高知、NBA、ヤクルトスワローズ、レバンガ北海道への愛が深い。ツイッターアカウントは @nao2men

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