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欧州で医療崩壊の懸念 仏はICU使用率8割、独では人員不足も 感染第2波で

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集中治療室(ICU)で新型コロナウイルス患者の転院の対応にあたる医療関係者=ベルギー・リエージュで2020年11月3日、AP
集中治療室(ICU)で新型コロナウイルス患者の転院の対応にあたる医療関係者=ベルギー・リエージュで2020年11月3日、AP

 新型コロナウイルス感染の第2波が襲う欧州で、医療体制が窮迫しつつある。フランスやベルギーなどではすでに集中治療室(ICU)の病床の7割以上が埋まっており、医療従事者の人材不足も懸念される。各国は「ロックダウン(都市封鎖)」などで感染拡大防止の規制を強めるが、歯止めがかからなければ、多数の死者数を出した今春の第1波の悲劇が繰り返される恐れもある。

 フランス保健省によると、4日現在、国内で4000人以上がICUで新型コロナの治療を受けている。1週間前に60%台だったICU病床の使用率は80%まで上昇した。仏紙フィガロによると、このデータには第2波入り前に増やした病床数が反映されておらず、実際の使用率はこれよりも低いとみられるが、感染状況が深刻な仏東部オーベルニュ・ローヌ・アルプ地域圏などでは今後2週間程度はさらなるICU患者の増加が見込まれているという。

 人口当たりの感染者数が西欧で最悪レベルのベルギーでは4日時点で…

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