豪雨もたらす線状降水帯 半日前に予測へ 30年目標 気象庁が洋上観測強化

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気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」=気象庁提供
気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」=気象庁提供

 近年各地で豪雨被害をもたらしている「線状降水帯」の発生を予測するため、気象庁が2021年から気象観測船を使った洋上観測を始める。線状降水帯は予測が難しく、20年7月の九州豪雨では熊本県を中心に77人が犠牲になった。30年までには線状降水帯の発生を半日前に予測できるようにするのが目標だ。

予測に不可欠な「水蒸気量」 梅雨期に気象観測船を東シナ海へ

 「東シナ海から流入する大量の水蒸気をしっかり捉えることが非常に重要だが、海上に観測点がない」。7月の九州豪雨直後にあった気象庁の記者会見で、関田康雄長官は線状降水帯の発生を予測できなかった点を「我々の実力不足」と認めた上で、予測精度を高めるには洋上観測が急務との認識を示した。

 線状降水帯は積乱雲が次々に発生して連なり、大雨が長時間続く現象。このため発生を予測するには、…

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