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保育士「全員退職」の危機 契約書も有給も残業代も休憩もない それでも子供は好き…

埼玉県の保育園から、保育士全員が退職することを保護者に知らせる手紙=2020年9月1日、石田奈津子撮影

 「もうやっていられない。みんなで辞めようと職場で話し合っている」――。施設により待遇差の目立つ私立保育園を中心に、ため息交じりの保育士の声が聞こえてくる。待遇改善が叫ばれて久しいが、現場で実感するにはほど遠い。職員が一斉退職する事態もしばしば発生しており、現状を取材した。

 今夏、埼玉県内の私立認可保育園では勤務する15人の正規雇用の保育士全員が賃金未払いなどの問題を機に退職。全国的に新型コロナウイルス流行による休園の休業手当未払い問題などが広がり、「全員退職」の危機的状況が広がっている。

 「今年の夏、同僚たちと『職場の保育士全員で辞めようか』と本気で話していた。園児や保護者に迷惑をかけるので『全員退職』は思いとどまったが、本音を言えば今でも辞めたい」。関東の私立保育園に勤務する20代の保育士が打ち明ける。

 きっかけは、…

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