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今週の気持ち

今週の気持ちは「月に願いを」

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 「女・男の気持ち」(2020年10月29日~11月4日、東京・大阪・西部3本社版計21本)から選んだ「今週の気持ち」は、大阪本社版10月29日掲載の投稿です。

  ◆  ◆

<今週の気持ち>

月に願いを 大阪府高槻市・馬込眞紀さん(主婦・30歳)

 「よく眠れまちたか。そうでちゅかー」

 悪寒は寝冷えのせいではなく、父が娘をあやす猫なで声が原因らしい。

 今年2月に娘が生まれてから父の性格が一変した。喜怒哀楽の表現が下手で(特に喜と楽)、必要最低限のことしか話さなかった頑固おやじが、いわゆるジジバカになったのだ。

 父は昭和の人間で、母いわく子育てには積極的ではなかったらしい。私と兄が小さい頃、夜泣きしたり、面白がって叫んだりすると、途端に不機嫌になったという。

 ところが今はどうだ。娘が泣けば喃語(なんご)であやし、叫べば「大きな声が出るようになったなあ」と抱き上げてうれしそうに笑う。トイレットペーパーを買うことさえためらっていたのに、おむつの大パックを手に提げてお店から帰ってきたときには、ひっくり返りそうになった。もちろん、おむつ替えもお手のものだ。

 「ちゃぷちゃぷお風呂、気持ちいいね」

 夕暮れに父の歌声と娘の笑い声が響く。

 「孫って可愛い?」と聞けば、「そらな。ましてやお前の娘やし」と笑う。

 娘の一挙一動に破顔一笑する父を見るのはなんだかこそばゆいが、私もうれしくて笑ってしまう。

 中秋の名月が美しかった夜。この先もずっと元気で娘と遊べるよう、新米ジイジの健康と長寿を心から願った。

  ◆  ◆

<担当記者より>

 担当記者も昨年、一遍に孫娘が2人でき、可愛さにまいっています。馬込さんはお父さんを見て「すごい変わりようにびっくりしました。他の方も同じように変わるんでしょうか」と話していました。記者は馬込さんのお父さんにはかないませんが、男性はジイジになると、優しくなる人が増えるようには思います。

 銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも 

 あまりにも有名な山上憶良の歌ですね。しかし、残念ながら幼児や児童への虐待のニュースが絶えることがありません。家族にとってだけではなく、社会の宝でもある子どもたち。笑顔が曇ることのないよう、願わずにはいられません。

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