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日本文化をハザマで考える

日本文学研究家のダミアン・フラナガンさんが、日英の「ハザマ」で日本文化について考えます。

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第29回 ジェームズ・ボンドの日本ツアー

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噴煙が上がる阿蘇山の火口=熊本県で2019年4月、本社ヘリから
噴煙が上がる阿蘇山の火口=熊本県で2019年4月、本社ヘリから

 私は時々、日本とジェームズ・ボンドとのつながりについて講演をする。その際、作家のイアン・フレミングが1962年に2週間日本を旅して回った時、実際にどこをどう回ったのかについて、聴衆の方は興味を持つようだ。ある旅行会社からは、現代の旅行者のために「ジェームズ・ボンド ツアー」なるものを作ってはどうかと提案されたぐらいだ。64年の小説「007は2度死ぬ」で、筆者フレミングはボンドを同じような日本の旅に送っている。

 東京から始まり、フレミングの最初の目的地は伊勢にあるミキモトの真珠島だった。新幹線ができる前に使われていた水中翼船に蒲郡から乗り、海女が潜るのを見ている。小説では、ボンドの愛人、キッシー鈴木は海女ということになったのだろうか。

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