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この国はどこへ コロナの時代に 立教大特任教授・金子勝さん 日本の経済追い込んだアベノミクス

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インタビューに答える経済学者の金子勝さん=東京都豊島区で2020年10月15日、尾籠章裕撮影
インタビューに答える経済学者の金子勝さん=東京都豊島区で2020年10月15日、尾籠章裕撮影

「失敗の本質」戦前に重なる

 新型コロナウイルスの感染拡大による経済の落ち込みは、年末にかけて雇用や企業業績の悪化という形で次々に表面化しそうだ。安倍晋三前首相の経済政策「アベノミクス」を一貫して批判し続けた立教大経済学研究科の金子勝特任教授(68)を訪ねると、あの名著を引き合いにこう切り出した。「『失敗の本質』という本がありますね。アベノミクスは、失敗の責任を取ることを避け続けた戦後の日本社会のなれの果てですよ」

 「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」はダイヤモンド社から1984年に刊行され、91年に中公文庫に収録。トータル90万部を超えるロングセラーだ。日本が太平洋戦争で敗れた原因が何だったのかを、戸部良一防衛大学校名誉教授ら6人の研究者が分析。ミッドウェー海戦やガダルカナル戦、沖縄戦など旧日本軍の六つの戦闘の失敗例から組織としての弱点を指摘した。作戦に失敗しても責任を問われない組織や、結果よりプロセスや…

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