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JAXA(宇宙航空研究開発機構)筑波宇宙センターは、ロケットや人工衛星などの開発・運用や有人活動の拠点で、日本の宇宙開発計画の中核を担う。広さは東京ディズニーランド約1個分に当たる約53万平方メートル。国の研究機関が集まる「筑波研究学園都市」を代表する施設である。
人工衛星による地球観測、月惑星探査……。一般公開エリアの展示館「スペースドーム」では、分野別にこれまでの歩みをパネルなどで紹介する。そして何より目を引くのは人工衛星の実機や試験機だ。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の実物大模型などもあり、多様な宇宙機を見られるのは国内でもここだけという。
元JAXA試験センター長で展示解説をする三枝博さん(71)が言う。「実際に打ち上げたものよりも、ここにある試験機の方が私たちにとっては愛着がある」。というのも三枝さんはJAXAの元技術者で、展示している試験機にも携わってきた。実物の試験機を前に技術者の生の声を聞けるとあって、宇宙好きの若者が熱心に質問しに来るという。また、試験機はコンピューターシミュレーションに代わり、現存機は技術開発の歴史を物…
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