メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

米大統領選の歴史で最も物議をかもしたのは…

[PR]

 米大統領選の歴史で最も物議をかもしたのは、1877年に共和党のヘイズ大統領を誕生させた選挙だろう。彼は一般投票で民主党候補に大差をつけられながら、各州選挙人の数で1票上回って大統領となった▲というのもフロリダなど3州で両党がそれぞれの勝利を主張して事態が紛糾、議会の委員会が選挙人を再配分した結果のヘイズ勝利だった。民主党が譲歩したのは、代わりに南北戦争による南部占領を終わらせる取引があったらしい▲大統領は「いかさまヘイズ」とやゆされ、1期のみを約束した治政での南部占領終結は黒人差別を長く温存させる結果となった。こんな紛糾の歴史もある大統領選の選挙人制度だが、21世紀の今日も健在で「物議」を生み続けている▲世論調査では今や米国民の3分の2が一般投票での選出を望ましいと考えているそうだ。だが必要な憲法修正について尋ねると半数をやや上回る程度に減ってしまう。修正へ議会や各州の合意を得るのは容易でないのが実情のようだ▲きのうまでにバイデン氏の得票は約7200万票という大統領選の過去最多得票となり、トランプ大統領のそれは6800万票台であった。だが毎度のことながら、激戦州の微妙な票差が米国と世界の次の4年間を決めることになる▲バイデン氏の勝利が有力視される中、トランプ大統領は法廷闘争で決着の引き延ばしを図るつもりなのか。良くも悪くも確実なのは、ヘイズの時代のような2大政党の妥協による決着はありえないことだ。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. GSで偽1000円札使われる 山口・下関 透かしある手の込んだ作り 記番号や印影はなし

  2. 時短に「またか」「悩む」 東京都内の飲食店悲鳴 「従わないと白い目で…」

  3. ソフトバンクが日本一 巨人に4連勝し、4年連続11回目 シリーズ最多12連勝

  4. 「感染を制御できない」 専門家に強い危機感 会合後に漏れた本音

  5. 経路不明急増、保健所パンク…「日本モデル」もう限界 「政府も危機感共有を」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです