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米国の祝日「大統領の日」(2月第3月曜)は、大統領2人の誕生日にちなんでいる。一人は初代ワシントン(2月22日生まれ)。では、もう一人は? そう、16代リンカーン(2月12日生まれ)なんです。国家を分断の危機から救った彼は、歴代指導者の中でも特別な存在なのだ。
リンカーンが大統領に就任(1861年)する直前の米国では、争乱が続いた。奴隷制の支持・反対派が衝突した「血を流すカンザス」(54~61年)や奴隷解放を目指すジョン・ブラウンによる武装蜂起(59年)のほか、モルモン教徒と陸軍によるユタ戦争(57~58年)もあった。
国内をいかにまとめるかが焦眉(しょうび)の課題となる中、リンカーンは上院議員候補だった58年、聖書マルコによる福音書の一節を引用し、「分かれたる家は立つこと能(あた)わず」と演説する。建国から82年。国内で争っている限り、建国の理念は実現しないと説いたのだ。
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