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根拠ない「不正」羅列 民主主義の根幹の信頼揺るがすトランプ氏

ホワイトハウスで声明を発表するトランプ大統領=米ワシントンで2020年11月5日、AP

 米大統領選は5日も開票が続き、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)の選挙人過半数獲得が濃厚な情勢となった。追い込まれた共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は記者会見で「各地で不正が起きている」と根拠を示さずに主張し、各地で集票や開票の停止などを求める訴訟を拡大する姿勢を鮮明にした。選挙への国民の信頼を揺るがすような発信を大統領自らが繰り返す、異様な事態になっている。

「建国の理念傷つける」共和党内からも批判

 「開票を止めろ!」

 トランプ氏は5日朝、そうツイッターに投稿した。複数の接戦州で序盤にリードしながら、民主党支持者の利用の多い郵便投票などが開票され、バイデン氏に逆転を許したことに怒りを募らせている。現時点の各州開票分で勝敗が判断されれば、トランプ氏の敗北は明らかだ。ワシントン・ポスト紙などによると、側近にその点を指摘され、トランプ氏は午後になり「不正をやめろ!」と新たにツイートした。

 その後ホワイトハウスで開いた記者会見では「巨大メディアや巨大資本、巨大IT企業による選挙介入があった」とまくし立てた。さらには開票の続く州で「職員が投票用紙を複製している」「民主党が必要な数の投票用紙を都合よく発見している」などと根拠のない「不正」を羅列し、各州の選挙プロセスを批判した。

 トランプ氏は「選挙の高潔を守り、腐敗は許さない」と強調し、既に複数の州で起こしている票の集計停止などを求める訴訟を拡大する考えを表明。「決着は最高裁に持ち込まれるかもしれない」と語った。陣営は広く訴訟費用の寄付を募るとともに、有権者に開票段階の「不正」目撃情報を募る通報窓口を設置。抗争の長期化に備えている。

 民主主義の根幹である選挙制度を攻撃するトランプ氏の姿勢には、共和党内からも異論が出ている。…

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